今動いているプロジェクトを中心に、今後の新しい展開やコラボレーションの可能性を広げるために「ファッションワールド東京 2021」に行ってきました。
今回の展示会では、廃ペットボトルからの再生繊維など今流行りの SDGs 関連のブースが多く出店しており、逆にペットボトル不足になるんじゃないかってくらい色々な企業が打ち出していました。
あとはエシカル消費関連。
その中で、同じく SDGs で打ち出している「株式会社ワーズウィズ」と言う会社と出会いました。
この会社は、店舗什器やインテリア、家具、雑貨などのアクリル製品を製造している会社で「PLACYCLE(プラサイクル)」というサステナブルな素材の循環システムを持っている会社でもあります。
この「PLACYCLE(プラサイクル)」では、製造工程で月に約1.7t ほど出る廃材(アクリル)をはじめ、店舗ディスプレイで使用しなくなったアクリル製品を独自技術で新しいアクリル製品として生まれ変わらせることができます。
このプラサイクルの仕組みとニッチックラボが進めている「 A.I.P 」を組み合わせることで、新たなプラサイクルを構築できないかと持ちかけたところ前向きなお話を頂きました。
現在、このプラサイクルを通して実現したいアイテムは「メガネ」です。
「 A.I.P 」の最大の特徴は、電力を必要としない空気浄化システムを構築することができること。例えば、顔に一番近いアイテムであるメガネに「 A.I.P 」を取り入れられたらと常々考えていました。
まだ形にできるかは未知数ですが、今からワクワクしています。
実は、ちょうど別の会場で「国際メガネ展」が開催されていまして、日本製めがねフレーム生産の9割以上を占めているという福井県・鯖江の方々が集結していたので、帰り際に立ち寄ってお話を聞いてきました。
結論から言うと、興味は持っていただけたのですが、課題は細かい加工が難しいと言うこと。
メガネの主流となる素材はアセテートやセルロイドらしく、アクリルだと細かい加工ができないそうです。
メガネフレームの加工工程についても聞いてみましたが、型に流し込み量産が可能な「インジェクション成型」 ではコスト的に難しく、シートから削り出す方法もあったのですが、そもそもシートが主に輸入物ということで「 A.I.P 」を混ぜ込ませたシートを作るのは困難という結果に。
眼鏡自体にコーティングする方法もあるにはあるのですが、コーティング面積が小さく空気の浄化に期待できないことは実験でわかっていました。非常に残念です。
最後に、ある大手メーカーの方から「眼鏡屋は、目に見えないものは信じない」と言う、おそらくメガネ業界における鉄板の一言を頂戴し、会場を後にしました。
帰って調べたところアクリル素材のメガネはあるにはあるので、これから色々調べていきアクリル板で可能な限り形にしていきたいと思います。